8月(お盆休暇)
釣好きの方がせっかくおいで下さったのに、釣りコ−ナ−がないとは何ともさみしい。
釣りの情報を季節の旬ごとに、リアルタイムでお届けしてみたい。
そう、思っていたところ丁度いい形のアジが釣れ、グッドタイミングとなりました。
季節の移ろいなどを取り混ぜながら、回数を重ねていきたいと思ってます。


2馬力から5馬力へパワ−アップした船外機。
もう、うれしくて、うれしくて。
以前と比べようのないスピ−ドに酔いしれて、釣りどこ
ろではありません。
入り江の端から端まで思いっきり飛ばし、Uタ−ンして
何度も何度も往復しました。
波の上をバシィ、バシィ、バシィと激しく踊りながら突っ走
ると頭が真っ白に染まりそう。
自分の残した波跡を求めて、急いで折り返すものだから
バランスを崩してひっくり返りそうになりました。
結局、入り江を5回も往復してしまったのです。
本当は1回だけの予定だったのですが、…
エンデバ-号よりもリリシク見えないってか

5日間の休暇は連日釣三昧、とはいきませんでした。
風雨の強い日もありますれば、細やかな労働も待って
います。
それでも、朝マズメと夕マズメを狙って計5回船を出し
たのですからオミゴトでしょう。
前回に、知人と流し釣をして思わぬ獲物にありついた
のがこのポイント。
根ガガリを恐れて、用心して底を少し切りますと、
グググーといきなり強力なしめこみ。
キスしか頭にないものだからアワを食った訳です。
それに、こんな引きは、このあたりでは予想できませ
ん。
太陽が登って明るくなってきました。
まさにこの直下がポイントです。

水面近くでようやく銀色の魚体を見るまでは、胸が
ワックワクで待ちきれません。
大物仕掛けでも小物仕掛けでも、この瞬間、息がつま
りますね。
力まかせに水面を割って跳ねあげたのは大きなアジ。
どうしても、最初の一匹は強引なゴボウ抜きとなります。
「よく、バラさなかった、もっと冷静に!」と、いつも後に
なって反省しますが、一向に直りません。
ま、そういう訳でそれからは、バカの一つ覚えみたいに
このポイントに直行です。
なんと言っても、真夏の釣。
涼しさが残る朝と夕方のほんのひとときが勝負。
無駄な寄り道などしておれません。
右上の写真と反対側の風景
わずか10mぐらいの水深なれど。


思うにアジがここまでたどり着くのにどれほどの障害が
あっただろうか。
沖から5ケ所の定置網をくぐり抜けて来たのだから、実に
あっぱれ。
(それにしても5という数字が多い。五ヶ所湾?故かな)

初日に、糸をキュ−ンとをうならせたのは30cmのアジ。
通りすがりの漁船が引き起こす波揺れが、いいあんばい
のさそいになってメバルのおまけもつきました。
愚妻と二人きりですからこれだけで充分でしょう。
さっそくサシミでいただきましたが、これも言葉はいりま
せん。
「うまいのなんのって」 という言葉、ほんと、いりません
ねえ。
中山手さん流に花を添えてみます。

2回目以降は、欲をだしてサビキ釣で挑みました。
ところがどっこい、数は釣れるものの形が極端に小さく
なり、おまけに今までのような石ゴカイのエサでは全く
釣れなくなったのです。
エサとか仕掛けを増やし、欲望はどんどんふくらんでい
くのに、釣れるのはますます小型化します。
焦って、もがけばもがくほど釣果はさっぱり。
最後の日には、ちいっこいマルアジばかり。
もう、暑いのとストレスがたまったのとでヤケクソになり
釣った魚を全部海に戻してやりました。

昼間干しのアジを無煙ロ−スタ−で
狐色に焼いて食した感想
「まるで、ウナギの蒲焼みたい」…ほんと。