釣りブームはいかに

......
久しぶりの釣りだ。
なんでもそうだが、長い間続けていくには根性がいる。
釣りだってそうかもしれない。

たかが遊びごとなのに、流れに身をまかせっぱなしだと
どうなっちまうだろう。
おそらく、あっ気なく消え去っていくのだろう。

釣りブームの真っ只中に飛び込んだワタクシには
人一倍の根性が必要かもしれない。


およそ10ケ月ぶりの釣りです。
シカ対策に追われて釣りする余裕がなかった、という
のは表向き。
ただ根性が無かっただけです。

ともあれ短い期間ですが、
釣りをしない餓えを味わいました。

餓えの乾きを潤せばそれでイイヤと、無心だったのが
幸運を引き込んだ。
やっぱり腕が痛くなる釣りは、止められませんね



















いくつかの遊びごとを経験したが、同じような経過を
たどっていることに気づきます。
天気に例えればこういう風に。

雨が止み風がでてきました。
やがて西の空に雲の切れ間がでてきました。
物事の予兆、ハシリです。

遊びごとにおいて、個人プレイの段階です。
個人はおよそ貧乏人が多そうです。
ただ、開拓力や独創性において並外れています。

パイオニアは独立心が強く、己に忠実ですから、
へたすると奇人、変人扱いされます。
遊びごとの黎明期であり、仲間を欲しがる時期の
はるか前の段階でしょうか。


やがて雲が流れ、空が薄明るくなってきました。
後に続く快晴を予感させます。
遊びの入門にはもってこいの段階です。
アンテナを高くしておけば、この時期を捕らえることが
できましょう。

この段階は、仲間や情報や道具類がまだまだ不足して
います。
そのため、不便さや不自由さと正面から向かい合うこ
とになります。
それがまた「遊びとはなにか」を、教えてくれるような
気がします。


さて、空一面真っ青となりました。
太陽が眩しく、かんかん照りです。
遊びの世界ではブーム到来です。

きめ細かな情報と、大量の遊びグッズの供給にココロ
ざわめく時期です。
道具マニアも登場し、油断していると遊びと道具の
大混同に巻き込まれます。

遊びが商売になる時期です。
まずは一握りの若い女性が門を開きます。
そうすると当然、老若男性が群がってくるでしょう。
その結果、多くの女性の関心も高まります。
当然子供の敷居も低くなり、雪だるま式にファンが増え
て、商売も盛んになります。


やがて、いろんなチームや団体が雨後の筍のように
誕生し、競い合わせもなども催されます。
ユニホームなどで帰属意識を持ちたがるのもこの時期。
同じ方向を向き、群れをつくりたがる日本人は
いとも簡単に大ブームの波に洗われます。


しかし、晴れ間はいつまでも続かない。
西の空が少しずつ暗くなってきました。
機に敏感な人は、別のことに関心を向けます。
さて、ブームの去った世界はどうなるんでしょう。

ブームが去るときの気の変わりの早さったら。
潮目が変わると、動きを止めることはできません。

目先の華やかさを追うのも生活の知恵です。
忙しく憂うつな時を過ごさねばならない私たちにとって、
この移り気こそ世渡りの武器となることでしょう。


ただ、ブームがあまりにも賑やか過ぎると、
寂しさだけが余計に残るもので、
・・・まるでお盆過ぎの有名海水浴場みたいにね。

実は、ワタクシ、お盆過ぎの海水浴場が大好きです。


ただ・・・
クラゲが多すぎて、それだけはイヤなんだな。