魔性の海

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先回の釣りは8月8日の夏真っ盛りでした。
あれから4か月以上。

秋も過ぎ去り、冬本番がすぐそこに迫っています。
釣りの最盛期に、こんなに長い間、魚に会えないことは
なかったんじゃないでしょうか。







毎日が日曜だという隠居生活のはずが、実は
そうじゃなかったんです。

やりたいことが山ほどあって、一つ片づける毎に
体力が消耗していきます。

余力を残す間もなく、次から次と目先の楽しみ(作業)
に飛びつきますから、気がついたときには
釣りをしようにも、残りの体力を使い切っていた、
というかんじですね。


冬は日が短い、夏に比べると圧倒的に短いです。
すぐに日が暮れますから、早々に作業を切り上げな
いといけません。

ということは、体力の消耗も日増しに少なくなって
いきます。
そうなると体力に余裕ができ、釣りの充電もOKと
なります。

言い換えると、
それほどボート釣りは、気力、知力、体力を必要とし
、わけても体力の消耗が激しいということです。



さて、日照時間が短くなったおかげで体力に余裕ができ、
久しぶりの海ですよー♪










海に飛び出せば、気持ちはずっと遥か地平線に。
浪間に揺られ、うれしくて仕方ないのです。

2馬力船外機の速度は、およそ競歩くらいでしょうか。
このくらいの速度が、この季節は一番イイですね。
速度が増すと、風を切る寒さが一層厳しくなります。
ゆっくりは、寒さ対策に有効なんです。

それに今回は釣れなくてもイイんです。
海に浮かぶヨロコビを確かめたいのです。

その証拠に、あまり釣れない時間帯に出船です。
朝マズメ、夕マズメではありません。
しかも潮が動かない長潮です。

エサだって、何度も解凍を繰り返し、黒く変色した冷凍エビです。
妻から小言を聞かされ続けましたので、
在庫処分には、うってつけのチャンスでしょう。



しかし、それにしても寒い。
釣れるのは、メタボのトラギスばかりです。

手がかじかんでエサもつけられないし・・・
北風も強くなってきたし、もう帰ろうかな、と思いました。








いつものパタ〜ンです♪
地獄から天国へのV字奇跡が、本日も到来、であります。

ふしぎなものです。
欲目が無くなると、きまって好転するのです。
神がかり的な大逆転となります。

久しぶりに腕がしびれました。
マダイ特有のゴン、ゴン、ゴンの突っ込みに汗だくで
対応しました(もちろん冷や汗ですよ)

そうそう、デカ真鯛ですが、尻尾が擦り切れていました。
きっと今年の津波で生簀から逃げ出した(脱走)ものでしょう。


どこまでも謙虚にいきます。
欲のない姿勢が、つぎのV字逆転に・・・へへへ