ボク、行く所が・・(10月22日(月曜日)



風弱く、ウネリもなく天気は上々。

久しぶりの大漁を予感させるカンピューター、
湾口に向かって一直線です。

湾口は狭いようで広く、ポイントを
選ぶのも楽しみなのです。


しかし、その選定を誤るとどうなるか。

東の田曽浦側、過去にチョットだけ甘い汁を
吸った味が忘れません。

だが、最近はさっぱりです。


西の相賀浦側、過去にチョットだけイイ思いをした
思い出が忘れません。

だが、最近はさっぱりです。


湾の中央、過去にチョットだけ嬉しく感じた
手応えが忘れません。

だが、最近はさっぱりです。



朝一番の胸膨らむ一投。

この一投に込められた期待はどれほどのものか、
ひと言で説明なんかできません・・・が

う〜む、あえて例えるなら

初めてのデートかな。


彼女に会うために

何週間も前から床屋に行き、
服を洗い、爪を切り、靴先をマジックで塗り、

この日のために精力を惜しまない。

もしダメになったらなんて
微塵も考えない。

自分で選んだ彼女だ、間違いなど
あろうはずがないと。


しかし、ワタクシは何度も何度も失恋した。





(10月22日の水揚げ) ★トレイの長さは43.5cm


およそ5時間

湾口の反応は冷たいものです。

どこを見回してもナブラが沸かず、カモメさえ
見つからないのです。


さっさと諦めて湾内に戻ればいいものを
それが出来れば、とっくにそうしたでしょう。

最初の第一投に、サバフグさえ掛からなければ
そうしたでしょう。


湾内はサバフグだらけという恐怖が襲いました。

それから逃れるには湾口より外しか
なかろうと・・・




湾口では一匹も連れませんでした。
5時間も粘ったのに、コトリとも。



湾内に戻ってようやくカサゴ一匹だけ、
初めての釣果ですから、うれしかったなあ。


予想通り、湾内はどこに行ってもサバフグ。

カツンと魚信があれば
大切な仕掛けが海の藻屑と消えます。


アイツから逃れるために何をしたらいいの?
どこに逃げればいいのだろう?

もう行くところがないやんけ



そんなときでした。
ニコニコ顔のミナミ先輩と一週間ぶりの再会。

最近の彼はタチウオ、マダイ、アオリイカと
好調で、今回は友人を誘われての釣りです。


しばしの会話はジジイにとって貴重なビタミン補給、
すこし元気をいただきました。


日が西に傾き、幾分肌寒くなったとき

ドカーン!
ついにきたか!!

ヨロコビもつかの間、巨大エソでした。



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天敵の天敵に(10月26日(金曜日)



サバフグが怖くて釣りなんかできるか、

エソが怖くて釣りなんかできるか、

ボーズが怖くて釣りなんかできるか、

・・・

正直言って気が進まないのですが、
ひょっとしたら、に期待しましょう。






朝の第一投

プツン!

いきなり
仕掛け全部をサバフグに持っていかれた。

アハハ


何度もサバフグに泣かされていますから
手応えで特徴はすぐに分かります。


仕掛けを海底に落下中にフワ〜リで、おおよそ。

フワ〜リとカツンが両方あれば、おおよそサバフグかも。

底を切ったときに鋭いカツンが一回だけ、たぶんそうだろう。

底を切り、リールを5〜6回まいた後もしつこくアタルと、
ほぼ間違いないかも。

底から水面に上げるまでに、引ったくりが断続的に
あれば、まずサバフグです。

サバフグは一匹だけでもしつこいですが、
群れで襲ってきますから手が付けらません。



まあ なんですね
サバフグを釣らしたら、ワタクシより右に出るものは
いないでしょう。


というくらいに釣りまくっています。

本日もしかり。


結果、
タイラバ仕掛けがあっという間に底をつきました。

老眼にめげず、夜なべした手作り仕掛けが・・
あっという間ですよ。




マダイが釣れない理由です。

肝心の仕掛けがマダイの視界に入る前に、
ことごとくサバフグに奪われるようではどうしようもない。

これでは勝負になりません。


ワタクシが釣れないのはウデではなく、
サバフグのせいなのです・・ええ、マジで(笑)

となれば
サバフグから逃げきるか、それとも諦めるかです。



午前中は逃げてばかりで疲れました。

昼からは対応を変えます。

幸いに湾入りした僚船のナカニシ名人から
沢山のタイラバ仕掛けをいただきました。

不足が解消されれば余裕も出てきます、

再会のヨロコビを得て力も沸いてきました。




ジグ変更に決定!

マダイをあきらめ、釣趣だけに絞ろう、

釣って釣って釣りまくるぞ。


敵は湾内にあり!





次々と押し寄せるサバフグの大群を、

これでもかこれでもかと、釣っては歯を潰し、
潰しては釣っての釣り天国であります。

あ〜〜 たのしい〜〜♪


ジグを落とせば、たいがい食らいつきます、
ペンチで歯を潰す手間がもったいないくらいです。

最終的にどうしたかというと

時間短縮のため、どてっ腹にナイフを突き刺し
二度とシャバにもどれないようしました。


きっと海底には
悶絶のサバフグが点々と沈んでいるでしょう。


数はきちんと数えていませんが、50匹はくだらないと
思います。

それに引きかえ、ダイソージグの
損失は1ケのみ。




(10月26日の水揚げ) ★トレイの長さは43.5cm


あ〜 疲れた

ウデがパンパン

ワタクシには例外を作らないという信義があり、

今までサバフグを釣って無事に帰したことは、
一度たりともございません。


これだけの偉業をだれがマネできましょうか。



バカしかできません!




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