(11月6日(水曜日)


イザ、舟を出そうとしたら密閉された船底から
チャポンチャポンと音がするではないか!

舐めてみると塩辛いから海水です。


浸水は、数年前に破損し修理した同じ個所からでした。




前回の修理は表面からのみで、裏面からは出来ず、
それが弱点となったのでしょう。


反省して今回は、裏面からも補修せねばなりません。




裏面は浮力体に覆われており、
作業ができるように穴を二つ開けました。





穴の一つは手が入る作業用に、
もう一つの穴は目視用ですね。

画像は紙やすりで下地処理しているところです。




表面はディスクグラインダーが活躍、

前回の補修部位は全て剥ぎ取りました。




裏面からのFRP補修のために
アルミテープを張ります。



船、ボート専用のFRP補修セットは、
ネットで取り寄せるのが安くて便利。

小分け販売があって、うれしいね





穴を防ぐ材料はグラス繊維と結合樹脂です。

強度を高めるためにグラスマットとグラスクロスを交互に
重ね塗りしました。

裏面は6枚の積層
表面は5枚の積層

絶対に破損させないと熱が入って、
異常なほどの積層数となりました。





仕上げは白色のトップコートで完了





作業穴は、結果的に点検用のハッチとなります。



ところで、全ての作業が順調に進んだ、
な〜んてことはありません。


まずは、FRP硬化剤の調合を間違えまして(泣)

せっかく貼った裏面の6枚の積層をすべて剥がし、
最初からやり直したのです。


そしてもう一つ
作業用の穴あけサイズを間違えて・・・


どうしたものか(泣)




塩ビパイプのキャップにビニールテープを
厚く巻いてみます。

円切りカッターを装着し、刃が当たらない程度に



キャップの裏から見るとこうなります





これを穴にはめ込み、押し付け、
どうにか大きな穴に拡大することができました。



あ〜あ、苦労します

失敗だけは人一倍多いんだから











ボートの修理で、待つこと一週間、

その間の憂うつさを、吹き飛ばすかのような
雲一つない青空です。




(11月6日の水揚げ) ★トレイの長さは43.5cm


海に出れただけでも

シアワセと思わなくちゃ(笑)




TOP