湾岸戦争

晴天が期待できる五月下旬。

バルコニーの手すりを防腐塗装していた時だった。
緊急呼出しの携帯電話。
五ヶ所に着いて三時間のこと、
過酷な運命を呪わずにおれません。、

急遽名古屋へ戻る途中、ようやく代行者に連絡がとれた。
地獄に仏である。
代行をお願いし、やれやれ一安心だ。
五ヶ所に向かってUターン。
一歩間違うと高速道路、玉城インター手前であった。
苦節8年。
果物の苗木を植えてから今日まで、
ずいぶん愛情をかけてきたつもりです。
そのせいか、一部落伍者があったもののケナゲに
育ってます。

ご紹介しましょう。
まず、柿の木。
種類別に2本植えてありますが、まだ花も実もつけて
おりません。
でも元気に育っております。

つぎにキューイの木。オスとメスです。
これもまだ花も実もつけておりません。
でも元気に育っております。
木いちごはもうアウトだった。
でもビックリグミだけはアキラメナイ。
去年、口に出来たのが2個だけ。
すべて小鳥が略奪していきました。

今年は、すでに8割ぐらいフンダクッテいきました。
実が青くてもお構いなし。
追い払っても、じきにタカリニ来よります。

専守防衛。
防鳥ネットを木に貼り巡らせました。手前と奥の2本に。

「ンナロ〜 取れるものなら取ってみろいっ!」




スモモ、ユズ、イチヂク、ブドウ、サクランボ、
いずれもまだ実をつけておりません。
それでも元気で育っております。
元気であれさえすれば・・・それでイイのです。

でも嬉しい期待外れもある訳でして、
木いちごとビックリグミ。
それはそれはみごとな果実をつけてくれる・・・・ことに
なっておりましたが。
昨年、食べ頃の時期に全て野鳥にもっていかれました。



今年はアタマをヒネリます。
確実だと思ったネット作戦。
パタパタと、
小鳥がネットをかいくぐりなら飛び立っていきました。
必死に追いたてて、転びそうになりましが堪え、
やがてとうとう足首に痛みがきました。


おいしい果樹はあきらめましょう。
自然の恵みは神様のイタダキモノ、
みんなで分かち合うことも・・・受け入れないとね。

しかし、なかには分かち合いたくないものもあるようで、
それがモグラの悪戯。
ヤツが排出する土量はバカになりません。
五ヶ所に来る度、崖崩れの後始末で泣かされます。

で、例のアタマをヒネリまして、
音波撃退器で、遠くに引越し願うことにしました。
ところでこの音波撃退器、ホームセンターでの売値が
1,300円から3,000円と幅がありすぎて、うっかりすると
バカをみます。
「ホームセンター通」をライフワークとしている小生も
最初は2,200円のモノを買ったくらいでして、
ホント、くやしかったなぁ。


さて、この音波撃退器。
説明書には直径36mに渡り、効き目があると謳ってあります。
となると、我が家では1台で充分です。
アルミ製筒の中に、単一電池4個と音波発生器が
入っています。
緑色の蓋部分だけを出して、土の中に深く埋め込んでいます。

近くに寄るだけでも、ジャーという威嚇音が間欠的に
聞こえ、とても頼もしいなぁ・・・なんて感じ、
モグラ君と対等に戦える気になるのです。
とにかく1台購入してみました。
一夜明けて、さて。
撃退器から少し離れたところに、ボコボコと新設トンネルが
掘られてます。
仕方ありません。1台買い増しすることに。
カラになった財布には領収書だけが残りました。

そして一ヵ月後。
モグラ君おとなしくしてくれたかな、と期待したんでありますが。
それが、音波撃退器の撃退エリアの間隙を突き、
以前に増してトンネルの山がバカスカと。
時、あたかもモグラ活性期。
撤退する気なんてありゃあせん。
オラも撤退する気はなかとよ。

となると、もはや全面戦争突入やむなし。
新たに2台買い増し、計4台で水も漏らさない
布陣をひいたのであります。

そして一ヵ月後。
その結果。
音波撃退器からわずか1m、新たに穴を掘っております。
堂々としてものです。

それにしても、この音波撃退器、
モノの評価は実験を重ねなければ真の評価ができない、
というのが昨今の某自動車リコールと同じでしょうか。
たしかに設置当初はそれなりに効果があるようです。
でも、じきに慣れるんでしょう。
もう好き勝手、我が物放題で・・・

作戦変更です。
専守防衛から先制攻撃に切り替えます。
効果がないと敵にバカにされてるみたいで、
やがて憎しみだけが膨らんでいきます。
戦いのエスカレートです。
敵を殲滅することにしました。

武器の調達を終えたのが夕暮れ間じか。
さっそく捕獲器をセットしました。


モグラの通るルートに捕獲器をセットします。
金属製の筒は一方通行、後戻りはできません。
入口の蓋が後戻りすると閉じるようになっていて、
水道工事で使うチャッキ弁みたいな仕掛けです。

左、右、どちらから来ても捕獲できるように
2個でセットとなっています。
これで値段が1千円でおつりがくるんだな。




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次の朝
土の中から聞こえてくるではありませんか
期待の音が。
モグラの手ですが、
それにしてもデカイ