庵顛末

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いよいよジジババの終の棲家の着工です。
土地は道路でほぼ一周されています。
おかげで隣地とのモメゴトは無いはずだ、と思うと、とても嬉しいのです。

家の設計図は仕上がり、業者への依頼も終えました。
そもそも友人の設計士と構想を練っていたころは、簡素な庵でした。
ところがいつしか、ジジイ独占の庵から家族本位制のものへと変質していきました。

なんだかんだで
大きさは倍以上に、予算も倍以上になったのであります。





久しぶりにユンボにまたがってみました。
最初は緊張で思うように動かせません。
過去に03年、04年と二度の経験しかなく、あれから
4年ちかく経っています。
おまけに先回のユンボとは違う機種です。

造成を依頼した工事屋さんにお願いしました。
「日曜日限定、ユンボを使いまくり放題」





な〜んてことは ない
ひやりとさせられたのは最初の5分くらい。

一度体で覚えたことは、忘れませんね。
体が勝手に動きます。






手前の白い花はユスラウメ、赤い花はクサボケ。
今にも雨が降りそうな天気です。

朝6時前に起きてユンボに乗りました。
雨が降るまえに一仕事かたづけようと思い、
そのうち夢中になってしまって、
妻の叱り声でしぶしぶユンボから降ります。

遅い朝飯と昼飯を兼ねたものを、さっさと食らい、すぐにユンボのもとに急ぎます。







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大きなバカ穴を掘り、デカ石を並べたところで雨が
降りだしました。

それからず〜っと、日の暮れるまで雨の中での作業が
続きました。
大きな岩盤帯を砕くのにてこづったのです。
雨でグチャグチャになった土は、キャタピラを滑らせます。

雨が降らなかったら夜間照明を用意したでしょう。
きっと深夜までユンボと遊んでいたかもしれません。


初めて植栽したのは今から13年前。
土地を購入したのを記念に、サクラの苗を植えました。
その後、
家を建てるのに邪魔になって仮移植しました。
ところが、いざ家が完成してみたら植える場所がなかった。

しかたないから、崖に植えることにしました。
枯れてもイイやと、粗末にしたんです。

13年間、今まで一度も花を咲かせることはなかった。
ところが、今年はじめて、
かわいいピンクの花を咲かせてくれました。




敷地内の20本あまりのサクラが咲きました。
春の花木も一斉に咲き出しました。
まさに百花繚乱。

30年前にサクラを植えた先人に、感謝します。