みかんツリー
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    みかんの皮をランプにかぶせて、これがどうなるのか。
    一般に目にするのは和紙や竹かごをセードにしたものです。
    
    ところがみかんの皮ですよ。
    はたして光がうまく抜けるだろうか。

    みかん産地のこの町で、初めて試みるイベントです。
    高校生が町起こしのサークルを立ち上げ、
    保育園児は思い出の陶器プレートを作り、町内全域の小中高校生全員が
    みかんセードを作ります。

    町民だれもが、今まで見たこともない、得たいの知れないモノを作ろうと
    いうんだから。
    参考例ははるか遠い愛媛県。道後温泉に飾られたみかんツリーだけです。



みんなで作っちゃう


... ここ南伊勢町では、月に一度、「五ヶ所湾SUN!3!サンデー!」が
催されます。
いわゆる地元の特産市みたいなものでしょうか。

秋も深まった11月の第三日曜日。
町民にアピールするラストチャンスです。

みかんツリーの点灯式まであと三週間。
ミカン農家が提供してくれたみかんが、山積みとなっています。

皮を剥き、接着剤で元に戻し、乾燥させ、ガムテープで穴をふさぎます。
気の遠くなるような作業です。
みんなで手分けして・・・夜なべして、みかんセードを作ります。






みかんセードをイルミネーションに
取り付ける日がきました。

その数、全部で2,000個。

この日のために、
丸太を切り出し、穴を掘り、
組み立てました。

そしてその丸太にイルミネーションを這わせました。
イルミネーションのLED球は
その数、全部で7,500球。

丸太の組み立ては誰がやったと思います?
高校生だけではありませんよ。

83歳のYさん、70歳のYさん、それにワタクシ。
いわゆる「スーパー爺トリオ」でありますね。

チーフプロデューサーが思い描くツリーイメージを
さらに膨らませ、強引に作り上げました。



町の自然の豊かさを丸太の素材に求め、
こどもたちの成長を、空に突き上げる柱に、

この地に生きる人々ののびやかさを、
自由に組んだ枝に表現しました。







全体像が見えてきました。
みかんツリーの看板が青い空に映えてイイですね。

この看板も多くの手が加わっています。
書体はKさん、看板材料の提供と文字彫りはSさん。
そして、エヘン、ワタクシが塗装であります。

取り付けは高校生とYさん。

それら一切の手配と根回しは
凄腕チーフプロデューサーでした。





いよいよおーぷにんぐです


中学生の生演奏が始まりました。
赤いサンタ帽の、
どうです、この愛らしさ。

ウルウルとしてきませんか。
記憶にとどめたい光景ですね。

ついでに足元もご覧ください。
このブルーシート、地元のオヤジたちが
大勢で敷いてました。

風で煽られないように
たくさんの重石を乗せていましたっけ。









さて、お待ちかねの凄腕プロデューサーの登場です。
いろんなかたの御挨拶が終わり、最後の挨拶です。

お話の途中でちょっとウルルときましたね。
先頭を走ってきた彼女の今までの苦労の大きさは、
とても計り知れないません。

この地を人一倍愛し、だれからも愛され、
気づかいはだれにも負けず、
良しと思うことはただちに行動にうつします。


彼女に頼まれたらだれも「NO」と言えません。
まさに名実ともの女ボスです(笑)


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ご覧ください。
これがみかんツリーというやつです。

雨が降っても大丈夫なように、みかんセードに撥水剤を吹きかけ、
さらに透明なポリ袋を被せてあります。

ポリ袋はオープニング二日前に高校の事務長と一緒に買いに行き、
当日前夜に切断しました。
袋の底に雨が溜まらない様にするためです。

あわただしい日がつづきました。



思い出します。
ワタクシが女ボスから要請を受けたのが11月初旬でした。
町有林からの丸太の切り出しです。

そのときの参加者は役場の職員8名と、女ボスに83歳のYさんに
それに付録のワタクシ。
その日がちょうど運の分かれ目でした。

女ボスを補佐する副ボス(若くてキレイナ女性)は同じ区の
すぐ近所です。
もはや逃げることも隠れることも許されません。

この一か月間、女ボスからやさしい声で、お願いごと(指令)が
矢継ぎ早に飛んでまいりました。

アテにされているのがだんだん分かってきますから、正直
嬉しかったです。ホント。