退屈無縁(平成29年冬)

.
  
            雪の降らないこの地は、庭仕事ができるから嬉しい。
                        
            一つの課題を済ませ庭を一巡すると、すぐに次の課題が見つかります。
            
            広い土地を確保して良かったと思うのは、こうした課題に追いかけられ、
            雨の日以外は退屈しないことです。




この土地を買ったのは平成14年、
今から15年前です。

当時は竹と雑木がうっそうと茂り、
昼なお暗い密林でした。

もちろん石垣なんてまるで見えず、
存在さえも知らなかったのです。









まさに開拓者にとって絶好条件。

来る日も来る日も、
雑木を切って切りまくり、
竹を切って、切って、切りまくったものです。

竹の居場所をどんどん狭め、急傾斜の地に
どうにか封じ込めることができました。

現在は、美しい竹林を育てるために、
年に10本ほどの更新をしています。








さて竹の更新です。

切り倒す方向に制限があることが多く、
谷側に倒すと害獣用柵があり、
山側に倒すと倉庫があり、いずれも損傷を与えるので
それ以外の方向となります。

まずロープを竹に結わえる手順です。
写真のように竹竿の先端のフックにロープを
掛けます。








それからググィと竹竿を持ち上げます。

竹にスライドして二本のロープも高い位置に
上がりました。

二本の内一本は隣の竹に回します。

このロープを緩めない限り、切られた竹は
右側には倒れません。








この写真では、切られた竹はどの方向に
倒れるでしょうか?

もうお分かりですね、
手前に倒したいのですから。

切り倒した竹の始末も大変ですが、
切り株の処理も忘れてはいけません。

ツルハシで徹底的に粉砕します。

こうすれば腐りも早くなり、しかも水溜まりもなくなって
蚊の発生源を絶つことになるのです。








ところで竹を切るノコギリですが、ワタクシは
右端を使っています。

この刃は主に塩ビパイプの切断用ですが、
これが一番都合がイイですね。

何といっても替刃が300円!























替刃ノコギリを愛用してかれこれ25年、
安いからこればっかりです。

ご覧のとおり替刃の在庫量は半端じゃありません。

これは衝動買い?
それにしても多すぎますねえ。

理由は単純

切って切って切りまくらねば、という
強迫観念からくる買い行為でした。


バカだね

年に最低1回は雪化粧する龍仙山。

白く輝く山脈は、まぶたのなかの故郷です。

この山の向こうに想いを馳せる時、
きまって心臓が高鳴ります。
















近くの農協です。

だれもいないときを狙い済まして来ました。

作業所のシャッターを開け、

一人静かにゴソゴソと。










しばらくすると、
3個の農作業袋が満杯。

急いで持ち帰り、
次の日もまたやって来ました。













さて作業所の中は?

もみ殻の山でした。

事前に説明を受けたとおり、脱穀作業の休止時間を
狙っていただきに来たのです。

おおらかですねえ、
シャッターの施錠なし、もみ殻は無料。








もみ殻は喉から手が出るほど欲しいものでした。

花壇のマルチ材として、
土の保湿と保温に欠かせません。

特に強風が多いこの庭にはピッタリ。










植えたばかりの小さな苗にとって強風は大敵、
大きなマルチ材では心配です。

たとえば稲わらなどは風をうけやすく、
苗を抱き込みながら吹き飛ばされるかもしれません。

その点もみ殻は大丈夫、
小さいから苗の間をすり抜けて飛んでいきます。

もみ殻を重宝していることは、
これを売り買いしていることで分かるでしょう。


海辺なのにもみ殻が手に入るなんて、
(しかもタダで)
恵まれているなあ。


















海がすんなりと見えたほうがイイか、
それとも
猛烈な海からの西風を防ぐほうがイイか、

長年の宿題にケリをつけましょう。

ネットでセイヨウツゲを30本注文しました。


反対側から見ます。

いかがでしょう、
イイ仕事してませんか(笑)

刈込によって高さを1m以内にする予定。
3年先が楽しみです。




TOP