続育苗生活(2019年初春)

                      

ガーデナーは一年中、なんやかんやと作業を見つけます。

どんな作業でも、つまらないものなど一つもありません。



お外は寒いので、おうちで種まき、
ポットに一粒、一粒まいていきます。

とても小さい種ですから指でつかむことが
できません。

ですから爪楊枝を利用していますが、
突然に手に震えが来ることもあって・・・

ところで、こんな寒い時期に種をまく
必要があるのでしょうか。

春まきの草花は、およそ開花が夏と
なりましょう。

それをグンと早め、オープンガーデンの
時期に咲かせたいというタクラミなのです。

成功例は?・・・あったら教えてほしい(笑)






種を撒き終わったら、電気保温器に入れ
発芽をうながします。

発芽温度は花の種類によって若干違いますが、
春まき一年草だと20度前後が多そう。
(2月現在の戸外の最高温度は10度前後)

発芽日数はおよそ一週間。

まだ2、3日も経っていないのに、
まだか、まだかとカバーを開け様子を見ますねん









シマッタ!

待ちくたびれてチョットの間、
目を離したばかりに、このザマです。

一日でビヨーンと伸びてモヤシ状態に、
こうなるとダメなんです。

徒長した苗は、ひ弱すぎて
先が危ぶまれますねん









油断の連鎖は続きました。

珪藻土などでコーテングさせた種は、
ムチャクチャ高価です。

そんな高価な種を思い切って購入し、
手厚く養生しての種まきだったのに、
100%発芽しませんでした。

原因は何か?

因果関係を極めんと、再び種を購入しました。

左が失敗した種袋、右が再挑戦の種袋です。

全部で8種類の種袋があって、
その内2種類がコーテング種です。






何事も失敗なくして成功はない、と思うこの頃。

2月10日に、オープンガーデンの今年一回目となる
打ち合わせを行いました。

第三回目となる本年度の南伊勢・志摩オープンガーデンは
8庭の参加で行います。

不安を恐れず前に進むしかないだろうなあ、
と自分に言い聞かせます。









さて繁忙期に入った育苗生活、

毎日毎日が油断できません。

上の写真は、ほぼ合格の苗ですが、
ちょっと徒長ぎみですかね。

皆が皆、一斉に芽吹くわけではないので、
苦労するのです。

芽吹いた順番に保温器から取り出し、
日光浴前の慣らしをさせます。








薄暗い所で芽吹いた苗は、
いきなり太陽に当てると気絶しますから、
ウオーミングアップが必要となる訳です。

また、いきなり寒い外に放り出すのも
凍死の恐れがあるので良くありません。

ポット総数が300ケ以上となると一苦労。

本棚も活用し、
あったかい部屋のなかでキチンと
準備運動をさせましょう。





一方玄関は、
挿し芽で増やした苗たちで一杯です。

新築の育苗小屋には寒さに耐える苗たちが、
外よりあったかい玄関には寒さに弱い苗たちが、

じっと春の訪れを待ちます。




さあ、いよいよ日光浴、
体を鍛えるにはこれしかありません。

もやしっ子たちも、いさぎよく日光浴へ。


あ〜 やっぱりダメだった〜

風が吹いて、バタバタと倒れちゃった
もやしっ子たち。

一瞬のことで、手遅れでした・・・(涙)







一年でもっともワクワクするのが植付け作業です。

挿し芽(挿し木)で増やした宿根ネメシアが70本。

一本、一本植えるたびに、手先に愛情を込めます。


風薫る5月にドカーンと咲いておくれ♪

見学のお客さんはきっと大喜びするからね〜♪♪




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